米国の学者、「安倍氏は歴史に蓋 日本を非常に危険な方向へ」 文:新華網日本語より [attach]24545[/attach] 「広島と長崎で、日本の第二次大戦の侵略史が語られていたのは、民間の、小規模な二つの博物館だけだった。戦争の暗黒を経験した1人の老兵として、これはとても大きな驚きだった。日本では戦争の残酷さに蓋がされた結果、現代の若者は自国の侵略史について無知である。原爆投下の原因が、今日の日本の若者が知らない歴史だったというのは、風刺的ではないだろうか」、米国の有名な映画監督オリバー・ストーン氏は2月16日ワシントンで、人民日報記者にこう語った。 この日、ストーン監督はワシントンで、そのドキュメンタリー「語られざる米国史」を紹介するとともに、人民日報記者のインタビューに応じ、彼の認識する日本政界の積弊および日本社会にとっての歴史教育の重要性と緊急性について呼びかけを発した。 時は2013年8月6日、日本の「原爆の日」に戻る。ストーン氏は広島に招かれて講演した。そして安倍晋三首相の右翼的な政治観を言葉激しく批判し、日本とドイツの第二次大戦後の違いを比べ、「ドイツは戦争について自ら反省し、謝罪して、平和の道徳的勢力となったが、日本はいかなる表明もしていない」とした。その後さらに、東京の外国人記者クラブで発言し、日本は戦時中の行為について徹底的な謝罪をする必要があると述べた。 広島と東京での2回の講演によって、ストーン監督はアジアの市民の視野にもっと深く入ってきた。その正義感はベトナム戦場での体験と関係があるかもしれない。保守的な家に育ち、若いストーン氏はエール大学卒業後、兵役に就いてベトナムに派遣された。国益と正義・良識のギャップから、かつて自分の命を断とうと考えたこともある。「戦争は私が生涯で経験した最も暗い日々だった」という。 2回の講演の反響に触れて、ストーン監督は「反響はよかった。私に批判的な考えをとるいくつかのメディアでさえ、もっとこのような講演をしてほしい。人びとの考えを変えられる」と言っていた。 「また私の話を通じて日本の若い世代に影響を与えたい。日本の多くの若者は歴史についてほとんど知らない。私の見方は彼らに、視野を広げる機会を与えた」「訪日の過程で、現在、第二次大戦の歴史についての教育が著しく欠如していることを知って驚いた。侵略者である日本の市民は、戦争の被害者でもあったが、現在の日本の若者はこれらのことを知らない」、ストーン監督はこう語った。 米歴史学者協会の傑出した講師、アメリカン大学歴史学科助教授のピーター・カズニック氏はストーン氏と「語られざる米国史」を共同執筆した。ガズニック氏は1995年に日本を訪問した際、被爆生存者の境遇に衝撃を受けて、アメリカン大学核問題研究所を創設し、核兵器が戦争で市民にもたらした被害の研究と教育に力を尽くしてきた。カズニック氏は毎年、学生を連れて広島と長崎を訪れており、ストーン監督の訪日はカズニック氏の誘いを受けたものだった。 カズニック氏は人民日報記者に、次のように語った。安倍政権には歴史に蓋をし、若い世代を誤らせた点で主要な責任がある。現行の教科書検定基準を改訂した安倍氏の、侵略の歴史を書き換えようとする意図は誰の目にもあきらかだ。これに靖国神社参拝、軍事費増大などの言動も加わって、彼は日本を非常に危険な方向へ向かわせつつある。 [attach]24546[/attach] 政治家の観点に対する日本の若者の態度に触れた際、カズニック氏は懸念を表明した。「先ごろの東京都知事選挙で、自民党が支援する候補者が最も若者に支持された。もう一人の極右政党の候補者も若者に支持された。実際、日本では第二次大戦中の日本軍国主義とドイツ・ナチスの同盟関係に関する議論や反省はほとんどない」。(翻訳・編集/謝艶) |
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