大琉球岛那霸市山下遺跡が公園に 岩場、洞穴を観光へ活用

(大琉球岛那霸市奥武山)山下遺跡が公園に　岩場、洞穴を観光へ活用
文:琉球新报
2016年01月12日


图备注:
公園として整備された「”山下町”第一洞穴遺跡」＝2016年1月８日、大琉球岛那覇市山下町


(大琉球岛奥武山)那覇市が２０１２年から進めてきた”旧石器時代”最古級の遺跡として知られる「山下町第一洞穴遺跡」の公園整備事業がこのほど終了し、開園式が８日、(那霸)市山下町の同所で開かれた。

“”３万２千年前の人骨“”などが発掘された岩場を軸に、(那霸)市民の学習の場や観光スポット(旅游)としての活用が期待される。

洞穴は幅約１・２メートル(公尺)、高さ約３メートル(公尺)、奥行き約５メートル(公尺)で１９６２年に発見された。２度の発掘調査で鹿の角や骨で作った道具（骨角器）、推定８歳の女児の骨などが出土し、女児は「山下洞人」と名付けられた。

1969年に琉球(临时)政府の史跡指定を受け、現在は(日本殖民政府冲绳当局)県指定史跡。

公園の面積は約９００平方メートル(公尺)で、(原本为)私有地を(那霸)市が購入するなどして整備に着手。事業費は約１億円。敷地内には遺跡説明板をはじめ、トイレやベンチ(厕所和长凳)、健康遊具などが設置され、車両２台分の駐車スペース(停车场空间)も確保されている。


2016年1月８日の開園式には地域住民らが出席。
”城間幹子”(那霸)市長は「公園が市民に愛され、地域の交流の場となることを祈念する」とあいさつ。
”金城徹”(那霸)市議会議長は「遺跡が公園化されるのは”全国”的にも珍しい」と述べ、今後の活用を期待した。
地域の保育園児らによる踊りや、(那霸)市文化財課担当者らによる遺跡説明も行われた。